●スキーやスノーボードの操作性を良くするには
先ずはベース側のエッジのビベルを取ってみよう。現在のスキーやスノーボードには最初からビベル加工が施されています。但し仕上げはかなりアバウトな仕上げです。最近はかなり程度が良くなりましたが、それでも角度のバラツキは散見されます。新品の板のビベルはあまり信用しない方が無難です。
ベースエッジのビベルを多く取った方が当然スキーやスノーボードはズレ易くなるが操作性は良くなります。特にトップ部分とテール部分のビベルは板の特性に大いに影響します。トップ部分のビベルは板の方向付けがし易くなり、テールのビベルは板の抜けが良くなります。
●エッジのビベルにはベース側とサイド側(エッジ角)がある
ベースエッジのビベルはズレ(操作性)を、サイドエッジのビベルは板の切れに関係してきます。一本の板で大回りも小回りも、そしてコブも滑るなら是非正しいビベルを取りましょう。
レーシングスキー以外のデモ板やオールマウンテン用のスキーはベースエッジのビベルを1度ぐらいに仕上げるのが基本だと思います。大回り用や小回り用に特化して使用する板は0.5度位も選択肢に入ると思います。
ベースエッジのビベルは、多く取ってしまうと元に戻すのは大変な作業になります。滑走面の研磨量が多くなり板にストレスを掛けてしまいます。最初から沢山のビベルが取ってある板も同じで、希望の角度にならない事もあります。
ベースエッジのビベルは一度決めてしまったら、あまり数値をいじらないで固定して、比較的角度を変更できるサイドエッジで調整する様にしましょう。
●ビベルの量をセンター付近とトップ・テールで変える
板のトップとテールのビベルをセンター付近よりわずかに多めに取るということも選択肢には有ります。
preの推奨値を参考までに(デモ板)
全体のビベル角を1度、トップの接雪線から25~30センチを1度+α、テールエンドから20~25センチを1度+αで仕上げる。なかなか評判の良い数値です。ご参考までに・・・