スキー表面の突起物についての一考察

スキーの表面にある突起物についての一考察

スキーの表面は平らですっきりしたもの以外に、振動を抑える為のブロックやその他の目的でいろいろの形状のリブや出っ張りが存在します。
板と一体の形状の物からビス止めの物、あるいは接着した物まで千差万別です。

それ自体の効果は有ると思いますが、ここで問題とする所は、スキーの板に突起(凸凹)を付けると当然スキーの断面の厚さは違ってきます。
急激な断面の厚さの変化は滑走面の歪となって現れます。滑走面がフラットでは無くなってしまうのです。
新品のときは目立ちませんが、ワンシーズン位使用した板にその現象は多く見られます。

当然チューンナップでフラットに戻す訳ですが、歪の大きい物は戻らない物も有ります。
後付けでビスなどでつけた物は取り付けビス穴の下の滑走面に歪(引け)が出ます。これもチューンナップで消えないときも有ります。

それにチューンナップをする立場として、それらの突起物がスキーを研磨する時に邪魔な存在になります。
マシン上でスキーをフィードするローラーの邪魔者となるのです。簡単にビスを取り外すことが出来る物は少々手間でも良いのですが、ビス+接着などの場合は、誠に難儀をします。

スキーの表面はフラットにして、スキーがチョキになった時にリカバリーし易いようにして、それぞれのテクノロジーは板の内部に格納するようなもので、外見上シンプルなスキーにして頂くと結構なんですがネェ・・

スキーを世に出した後のことをもう少しスキーメーカーも考えてくれたら良いのにネェ・・・当然考えてくれてるメーカーさんもありますが・・・

 

オフトレはテニスです。

思いっきり夏ですネェ・・・・
七月に入りそろそろ月山のスキーも終盤になり、雪大好き人間としては、これから5ヶ月ほど雪遊びが出来ない゛ちょっと寂しい日々゛が続きます。

小生スキーシーズン以外は、日曜日にテニスをしています。オフシーズンのトレーニングとして始めたのですが、かれこれ35年ぐらいになります。
テニス仲間にもスキー大好き人間が多くスキーとテニスで一年中ワイワイやっています。
今年はなぜか日曜日の天候が良くなくてテニスが余り出来ずに少々欲求不満ですが、明日は天気も良さそうなので久しぶりにテニスが楽しめそうです。

サッカーのWCの日本、残念でしたネェ・・・・
スポーツの勝ち負けを含めて勝負事は時の運が大いに影響するもんです。野球で8~9本近くヒットを打たれても点を取られないピッチャーがいる反面、3~4本のヒットしか打たれないのに敗戦投手になるピッチャーもいるわけで、すべて運だけとは言わないが、プロ野球でさえ9連勝したチームが次に6連敗も8連敗もする訳で、そんなもんですよ・・・・
負けた試合の結果の分析は大いにして未来の為に必要不可欠な事ですが、今回の代表チームへの非難などが余り起こらなかった事は良かったと思っています。熱く応援するのは良いけど所詮スポーツですよ。
しばらくの間大いに楽しませてくれた選手諸君やザック監督に感謝です。

 

滑走面の゛アイロン焼け゛について

preに持ち込まれるスキーの中にwaxアイロンにより滑走面がヤケドをしたものが散見されます。

waxアイロンによる滑走面のヤケドを起こす原因とされるものは、
①waxアイロンの設定温度が高すぎる場合
②滑走面上を移動させるwaxアイロンを途中で止めてしまった場合
以上の場合がアイロン焼けを起こす主な原因になります。

①の設定温度が高すぎる場合で考えられるのは、wax作業をする環境です。
気温の低い部屋で冷えたスキーにwaxを塗る時は、どうしても設定温度が高くなりがちです。
wax作業をする時は暖かな部屋であらかじめ温まっているスキーにwaxを塗る事がとても大事な条件です。

②の場合は、滑走面上をwaxアイロンを移動させる時は、一定のスピードを保って決して止めない事です。

ワクシングペーパーを必ず使用する・・・ワクシングペーパーを使用すると使用しないときに較べてwaxの消費量が多くなるので、使用しない方もいるようですが、ヤケドの防止に必ず使うことをお勧めします。

ホットワックスは、スキーの滑走面の保護や滑走性が良いことでのスキー技術の上達にも有効です。
しかしヤケドを起こすような間違った塗り方をすると、スキーの歪を生じさせたり、エッジ際の滑走面の剥離にもつながりますので十分な注意が必要です。

 

エッジ際の滑走面の剥離について

エッジ際の滑走面が剥離してエッジより高くなってしまう現象を起こしたスキーを時々見かけます。

エッジ自体が剥離を起こす現象、いわゆるパンクではなく滑走面とエッジの接着が剥離する状態です。使い出して2年目以降に多く発生します。
ビンディング取り付け位置からテールに掛けて多く発生します。

ホットワックスをご自分で掛けている方は、スクレッパーでワックスを剥がしているときに、きれいに剥がせない事で気が付くと思いますが、私どもの指摘で始めて判るスキーヤーもいます。

メーカーサイドに修理依頼を出しても、大概は修理不能で帰って来るようです。チューンナップサービスとしても滑走面の研磨では現状を変えることが出来ません。
preに持ち込まれるスキーでこの様な現象が特に多く見られるのは一部のメーカーに限られるようです。スキーは撓ませたり捻ったり振動を与えたりと、かなり過酷な条件で使用される物なので、その様なことが起きる事もあると思われますが、preに限って言えば、その様な事案がほとんど出ないメーカーもあるわけですし、修理以来を受け付けているショップや輸入代理店では、メーカーへデーターをフィードバックして、クレームの事案が起きない様にするべきだと思いますが・・・・

決して安くはないスキーです機能性の追及も大事ですが、先ずは最低限丈夫なマテリアルにして下さい。

 

月山で滑ってきました。

6月1日の日曜日に月山に滑りに行って来ました。

朝5時45分頃に出発。朝から快晴で気温は真夏並みに上がって山形県に入った頃には既に28度近くまでになっていました。
鳴子付近を通過している時にやや強い風が吹いていて、少し心配でしたが尾花沢まで下ると風も無くなり、外はいかにも山形の夏的景色です。

姥沢の駐車場に着いたのが9時頃でしたが、なんと満車で駐車場の整理がつくまで並んで待つという状態でした。ゆっくりのんびり来たのを多少後悔していましたが、余り待たされずに駐車場に入ることが出来て先ずは一安心と言う次第・・・・

雪の量は例年より多く残っているように感じます。大斜面の中程に現れる藪も未だちょこっと出ている程度です。大斜面へトラバースする道も凸凹が無く大変楽でした。
駐車場の混雑で予想していましたが、ゲレンデのスキーヤーやボーダーの数は大変多くリフト待ちの列が澤筋まで延びていました。澤付近まで並ぶことは以前にもありましたがそれ以上並んだのを今まで見たことがありません。
雪が多く大斜面の幅も未だ広いので人の混雑で滑りにくいと言うことも無く快適なコブ斜でした。天候も快晴で心地よい風が吹いていて文句の付けようがない月山でした。

帰りはお目当ての蕎麦街道で板そばを頂き大満足な一日ではありました。

月山の画像

まだまだ雪が多い月山・姥ヶ岳の大斜面

湯殿山の画像

駐車場から見た湯殿山

スキーやスノーボードにチューンナップをする時期は?

何時チューンナップをしたら良いか、シーズンが終わった時か、それともシーズン直前が良いのかと時々質問を受けます。

一番してはいけない事は、スキーやスノーボードを滑りっぱなしでそのまま部屋の隅や物置に保管していることです。エッジは錆びるし滑走面も酸化してしまいます。板にとっては最悪の環境です。

その意味からするとシーズンが終わったら直ぐにチューンナップをしてワックスをたっぷり塗って保管するのが良いのですが、スキーなどは保管中に歪が生じて滑走面がフラットではなくなる事が皆無ではないのです。

それではシーズン直前にチューンナップをした方が良いのか、それには大きな条件があります。
エッジを錆びさせない、ホットワックスをたっぷり塗って滑走面を保護する。この二つがクリア出来れば秋口にチューンナップに出してシーズン直前に受け取る事も選択肢になります。

シーズン直前に持ち込まれる板の中に、しっかりとホットワックス処理がしてあるのにエッジに錆が発生しているものが、良く見受けられます。
エッジを錆から守るのは結構難しいのです。エッジを素手で触ってそのままにしておくだけで錆は発生してしまいます。

そこでお勧めなのが保管サービスを利用する方法です。
保管サービスとはスキーやスノーボードをお客様の代わりにシーズンが始まるまで保管するサービスです。チューンナップをしてたっぷりワックスを塗って良い環境で保管して、シーズン直前にワックスを剥がしてお渡しします。
ワックスを剥がす時点で滑走面の歪が確認できた場合は、チューンナップをやり直す事も有ります。

今シーズンお世話になったスキーやスノーボードにお疲れ様のチューンナップとメンテナンスをしてあげましょう。

夏油スキー場の最終日

2014/5/11の日曜日に夏油スキー場の最終日に滑って来ました。

どピーカンで気温は20度以上あり初夏のような暑さでしたが、風薫る五月そのままに心地よい風に吹かれてのスキー、たまりませんネェ・・・。
ゲレンデの雪も一部土が見えている所も有りましたがスキーを外す所もなくてマズマズでした。

A-1コース以外はどこもコブの斜面ばかりなので久しぶりにコブ斜を満喫しました。今シーズンほとんどコブ斜を滑っていないので汗だくでトライしてヶッコー疲れましたよ゛年は取りたくないネェ゛月山が思いやられますね。

いつも小生のスキーに付き合ってくれる御仁とスキーセンターでバッタリ、またpreのお客さんにも数人お逢いしました。皆さんシブトク頑張っていますネェ・・・
5月半ばから6月はじめに掛けてが月山の一番おいしい時期になります。雪も多いしコブの大きさもそんなに深くなくて小生みたいなシニアには丁度いいコブ斜が出来ていると思います。何とか1度ぐらいは行きたいですネェ・・・それに帰りのおいしい蕎麦もネ。

夏油スキー場の画像

どピーカンの最終日の夏油

ゲレンデの画像

PM2:30頃のA-1コース

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダム湖からの夏油の画像

帰り際のダム湖から見た夏油スキー場

5月4日の夏油高原スキー場

夏油高原スキー場へ行って来ました。天気は快晴で心ウキウキで出掛けました。
しかし心配していた通り風が強くてゴンドラがストップして動く気配すらありません。緩斜面に掛かっている短いダブルリフトのみの運行で、そのリフトも長蛇の列で見ただけで滑る気力が失せてしまいました。

それにつけても今シーズンのスキー行きは悪天候などで行けなかった日が多く、自分の行いの悪さを悔やみつつスキーセンターの二階のフードコートからゲレンデを眺めていましたが、11時まで待ってとうとう諦めて下山しました。天気は誠に良いのに・・・・残念。
今日5日に聞いた話によると12頃からゴンドラが動き始めたようです。もう少し頑張って待っていれば良かったかも知れませんネェ・・・ますます残念
雪の量は大分少なくなりましたが例年よりはまだまだ多いので、11日ぐらいまでいけそうな気がします。

帰りはR4の混雑を避けて衣川から中尊寺へ、そして厳美渓を経て栗駒経由で新緑あふれる山間の道をのんびり戻りました。焼石や栗駒のクッキリとした山容を眺めながらの結構満足なドライブでは有りました。スキーは出来ませんでしたが、こんなゴールデンウイークも有りかな・・・・

夏油スキー場の画像

5月4日の夏油スキー場、天気は良いが風が強い日です。

焼石岳の画像

帰りに見た焼石岳

スキーとスノーボードのビベルについて

●スキーやスノーボードの操作性を良くするには

先ずはベース側のエッジのビベルを取ってみよう。現在のスキーやスノーボードには最初からビベル加工が施されています。但し仕上げはかなりアバウトな仕上げです。最近はかなり程度が良くなりましたが、それでも角度のバラツキは散見されます。新品の板のビベルはあまり信用しない方が無難です。
ベースエッジのビベルを多く取った方が当然スキーやスノーボードはズレ易くなるが操作性は良くなります。特にトップ部分とテール部分のビベルは板の特性に大いに影響します。トップ部分のビベルは板の方向付けがし易くなり、テールのビベルは板の抜けが良くなります。

●エッジのビベルにはベース側とサイド側(エッジ角)がある

ベースエッジのビベルはズレ(操作性)を、サイドエッジのビベルは板の切れに関係してきます。一本の板で大回りも小回りも、そしてコブも滑るなら是非正しいビベルを取りましょう。
レーシングスキー以外のデモ板やオールマウンテン用のスキーはベースエッジのビベルを1度ぐらいに仕上げるのが基本だと思います。大回り用や小回り用に特化して使用する板は0.5度位も選択肢に入ると思います。
ベースエッジのビベルは、多く取ってしまうと元に戻すのは大変な作業になります。滑走面の研磨量が多くなり板にストレスを掛けてしまいます。最初から沢山のビベルが取ってある板も同じで、希望の角度にならない事もあります。
ベースエッジのビベルは一度決めてしまったら、あまり数値をいじらないで固定して、比較的角度を変更できるサイドエッジで調整する様にしましょう。

●ビベルの量をセンター付近とトップ・テールで変える

板のトップとテールのビベルをセンター付近よりわずかに多めに取るということも選択肢には有ります。
preの推奨値を参考までに(デモ板)
全体のビベル角を1度、トップの接雪線から25~30センチを1度+α、テールエンドから20~25センチを1度+αで仕上げる。なかなか評判の良い数値です。ご参考までに・・・

ゴールデンウイークのスキーは

すっかり初夏の気温です。スノーボードを取りに来た常連さんも、秋田八幡平のレーシングキャンプに参加するためにホットワックスを頼まれていたスキーを取りに来た中年レーサーさんも今日の暖かさ(暑さかな)に多少スキー場のコンディションが心配気味でした。

今週に月山へ滑りに行って来たスキーヤーによると、雪の量はいつもの年より大分多いとの事です。夏油高原スキー場も今シーズンは、5メートルを越える積雪があり例年はゴールデンウイークまでの営業を5月いっぱいまで延長だそうです。まだまだ雪大好き人間にとっては楽しみが続きますネェ

4月半ばぐらいから農作業が始まる東北では、「農作業が一段落付くまでスキーどころではない」スキーヤーが意外と多いのです。4月からゴールデンウイークが終わるまで東北のスキー場は人出が鈍るのは結構こんな理由があるのでしょう。ですから3月いっぱいでシーズンを終えるスキーヤーは意外と多いのです。春スキーの楽しみが満載の4月にスキーが出来ないのは残念ですネェ

いよいよゴールデンウイークが始まります。例年より雪が多くてコンディションの良いスキー場で思い切り陽光の中「ヤッホー」なスキーをしたいですネェ・・・